◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】
照れ隠し、のつもりだった。
「いっ‥てぇー」
翼を叩いたのは。
しかも思いっきり。
「おまえ、殺す気か」
「ごめん、わざとじゃなくて」
最近では、こんな出来事は日常茶飯事。
そんなに力を込めてるわけでは、ないんだけど……。
「翼、貧弱になった?
最近ケンカしてないし」
「おまえが強くなったんじゃねぇの?」
うーん……どっちなんだろ。
「あ、あっちゃん発見!」
考え込んでいると、目の前を笹倉先輩が勢いよく横切る。
「あっちゃん?」
翼が怪訝そうな表情をするから、アキちゃんのことだと説明。
笹倉先輩がアキちゃんをみつけたと言うことは。
「あーもぅ、太陽のせいでほっぺにクリーム付いちゃったぁ」
「じゃ、オレが華麗に拭ってさしあげよう〜」
あぁ、またイチャイチャしてる。
「人のいないとこで、やりなさいよ!
邪魔よ、アンタら」
アキちゃん、キレてるし。