◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】



照れ隠し、のつもりだった。


「いっ‥てぇー」


翼を叩いたのは。

しかも思いっきり。



「おまえ、殺す気か」

「ごめん、わざとじゃなくて」


最近では、こんな出来事は日常茶飯事。

そんなに力を込めてるわけでは、ないんだけど……。



「翼、貧弱になった?
最近ケンカしてないし」

「おまえが強くなったんじゃねぇの?」



うーん……どっちなんだろ。



「あ、あっちゃん発見!」

考え込んでいると、目の前を笹倉先輩が勢いよく横切る。


「あっちゃん?」

翼が怪訝そうな表情をするから、アキちゃんのことだと説明。


笹倉先輩がアキちゃんをみつけたと言うことは。


「あーもぅ、太陽のせいでほっぺにクリーム付いちゃったぁ」

「じゃ、オレが華麗に拭ってさしあげよう〜」


あぁ、またイチャイチャしてる。



「人のいないとこで、やりなさいよ!
邪魔よ、アンタら」

アキちゃん、キレてるし。






< 10 / 39 >

この作品をシェア

pagetop