◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】



まさか、翼のつばっちゃんを始め、仁だけでなく太陽にまであだ名を付けていたとは。



「それはまた……犬、みたいっスね」

久しぶりに見た、歩夢の愛想笑い。


長い間見てると、だんだん愛想笑いがどういうものか見分けられるようになってくる。

不思議。




「可愛いでしょ。
ただ残念なのが二人して性格が犬っぽくないのよ」

そこ、残念がるところ?



「んー‥仁先輩は、犬っていうより狼みたいっスよね」

言われてみれば、そんな気が。


「太陽は土竜だな」


何やら、連想ゲームもどきが始まったらしい。

黙って耳を澄ませば、失礼極まりない回答が続々と。


「シロちゃんがモグラって、なんで?」

「土竜は土竜でも、モグラ叩きのヤツな。
アイツ、不幸担当だから」


今さらっと言ったね。

いくら大親友でも礼儀というものがあるはずなのに。


「つばっちゃん、意外と言うわね」

「太陽は、そんくらい強いヤツなんだよ。
何回叩かれても、めげねぇっつーこと」


しかも、上手く言い訳してるし。






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