◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】
「後付けが上手いって、得っスよねー」
歩夢も、そこ感心して聞いてる場合ではないと思うよ?
あだ名から繋がり、犬だの狼だの土竜だの………
挙げ句、アキちゃんは猫だったり芽咲は兎だったり。
いったい何なんだろ、この会話は。
「仁、何とかして」
唯一この場での不参加者に助けを求めても
「勝手に言わせておけ」
「………無責任だ」
この面子、ツッコミ役が足りないみたい。
もし芽咲や太陽がいたとしても、変わらないんだろうけど。
「そういえば、あの2人置いてきちゃったわね」
ようやく、今の状況を把握したアキちゃんが辺りを見回す。
もともと芽咲と太陽とは別行動のほうがいいと思ってた。
だから、問題はないはず。
ただ、せっかく集まるなら、やっぱりみんなで一緒にいるほうがいいのかな。
「仕方ないから、アキ二人を探してくる」