◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】
大好きな人って、あったかい。
それに、すごくすごく安心する。
ずっと、ずっとこのまま───
「みくる、翼、やっと来たぁー。
待ちくたびれちゃったよぉ!」
さすがにずっと、は無理だったみたい。
門を出たところに見慣れた人物。
聞き慣れた声に驚いて、反射的に翼から体を離した。
「あれぇ?
なんで太陽と一緒じゃないの?」
不思議がる芽咲に、あたしと翼はもっと疑問を浮かべる羽目に。
「おまえ、太陽と会ってねぇの?」
どうしてここにいるのか、理由を問いかけるより早く翼が言った。
それから、寒そうに身震いする芽咲。
もしかしたら、長い間ここにいたのかもしれない。
「会ってたなら、今こんなとこにいませーん」
断言された事実に、思わず翼と顔を見合う。
おかしい。
だって太陽は………
「太陽なら、かなり前に帰ったみてぇだぞ」
「え?はい?」
「俺にもみくるにも一言も告げずに、気づいたらいなくなってた」
「なに?それ……どういうこと?」