◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】
「隠し事なんかあるわけないじゃ〜ん」
「誤魔化そうとしてもダメだよ。
目を見ればわかるんだからね」
「あ、翼が女の子と喋ってる」
「え?…って、そんなことは、どうでもいいから!」
本当はどうでもよくないけど。
すごく、どうでもよくないけど。
「みくるちゃん意地張ってるっしょ〜」
「太陽がはっきりしないからだよ」
今はこっちが優先だ。
どうして芽咲と連絡も取らずに、しかも先に帰っちゃったのか。
隠し事があるとしか思えない。
芽咲は大切な親友だし、太陽にはしっかりしてもらわないと。
「どうして昨日、芽咲にも翼にも連絡なしに帰っちゃったの?」
その理由を教えてほしいだけなのに。
「それには、地獄まで届くほど深〜い理由があって」
「誤魔化さないの」
「だって、他人を巻き込むのは申し訳ないって思うしさ〜」
それは確かに、あたしは他人かもしれないけど。
でも、芽咲にまで秘密にするなんて納得いかないよ。
「うーん……じゃあ、こうしよう?
太陽が秘密を教えてくれるまで、あたしが張り込みするの」
そうでもしないと、話してくれないでしょ?
「いくら何でも、それはまずいっしょ〜。
みくるちゃんが良くても、翼が………」