◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】



「コイツ、食べんの下手だからクレープ食わねぇよ」

顎をあたしの頭の上に置いて話す人。


声ですぐにわかったよ。

鼓動が速まるのを抑えて、ゆっくり振り返る。



「あたしたちがここだって、よくわかったね」

「ま、愛の力?」


冗談を口にしながら、あたしの大好きな笑顔をくれる。



同じ陸雷高校に通う、飛竜翼(ヒリュウ ツバサ)。


あたしと翼と太陽は、クラスが一緒。

稲妻に所属してるのも共通点。


学校の雰囲気に馴染めないあたしを救ってくれたのが、翼だった。



それから翼の大親友で幼なじみの太陽と、仲良くなって。

翼と太陽の幼なじみの芽咲とも知り合った。



「つーか、人攫いにも程があんだろ。
どんだけ振り回してんだよ」

笹倉先輩と、特に仁に向かって発する言葉と鋭い視線の数々。


そうでした。

翼と仁は、どうやら相性が悪いらしいのです。

原因は不明。


悪化しないうちに、どうにかしたいこの状況。






< 7 / 39 >

この作品をシェア

pagetop