◇糖度爆発◇【ケンカ上等☆続編】
「あのね翼、これはあたしにも責任があって」
慌てて入れたフォローは逆効果。
「みくるは黙ってろ」
注意を受けて口を閉ざす。
どうしよう。
ケンカしてほしくないけど、止める方法を知らない。
そんなあたしの戸惑いをよそに、仁が反論を始めた。
「いつ、誰が振り回したって?
負け惜しみか、カラス」
「誰がカラスだっつの!
みくるに手出したら殺すぞ、マジで」
翼の言葉はすごく嬉しいけど。
今だけは、何も言い返さずにいてほしかった。
「そ.それより、他のみんなは?」
必死に話題を変えようとしても、そう簡単に変わるものじゃない。
「木崎さん、あんなのほっといて俺と楽しもう」
ふと、笹倉先輩に片手を引っ張られる。
「てめぇもコイツに近づくな」
それを防ぐように、うしろから抱き寄せてくる翼。
いったい何なの?
なんであたしに、かまうの?
他のみんなは、どこにいるの?