for you
「な~にやってんだよッ!」
「ぐぇッ!!」
後ろから首を絞められた。
思わず変な声が出る。
でもビックリしたのもつかの間、
すぐにドキドキがやってきた。
「た、拓也ッ」
あたしが驚いている間も
ジリジリと腕で首を絞めてくる。
でもそれは全然苦しくなくて、
冗談でやってるんだってわかった。
「あ、梓何食ってんの?」
さっきからあたしが上げた
チョコを食べてる梓をみて、
拓也がたずねた。
「これ?あかりが作ってくれたの」
「へー」
そう言いながら、あたしを見る拓也。
「なによ?」