キミがいた証


教室の前まで来た私は、ドアの前で、いったん立ち止まった。




そして深呼吸をして、




大丈夫、と心の中で唱えた。





―ガラッ




「「「………。」」」




うるさかった教室が、一気に静まり返った。




…っ




涙がでそう…




けど、大丈夫、大丈夫…




私がそう一人で考えていると、





「真白!!!」





と、私の名前を呼ぶ…




というより、叫ぶ、声がした。





< 104 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop