キミがいた証
私は、教室から聞こえたその声の方向を見た。
見たのは私だけじゃない。
他の皆もだった。
「真白、ごめんね…っ!」
そう言って、私に謝ってきたのは、
「千夏…」
そう、千夏だった。
「本当にごめん。最初は少し羨ましかっただけだけど、周りにつられて、つい、真白に酷いことしちゃった…っ…本当に、ごめん…」
「千夏…」
すると、
「私たちも…本当にごめんなさい…っ!!」
と、クラスの皆が言ってくれた。