キミがいた証
その景色を見ていたら気が付いたら涙が頬を伝っていた。
「…へっ、大丈夫?!!ごめん、寒すぎたかな?!!」
涙してる私を見てあわてて謝ってくる先輩。
「先輩、違い…ます…っ…。あまりにも、綺麗だから…っ。」
そう言うと、優しく微笑んでくれた。
「そっか。綺麗だよね。」
「まるで物語…とか、幻想の世界にいる…みたいで…っ、温かくて…っ」
心が、温かくなったんだ…
「うん。そうだね。」
私は暫くの間そこを動くことができなかった―…