キミがいた証
それから、お葬式とか色々とあった。
けれど、私には真っ白で、記憶がはっきりしていない。
雪羽ちゃんや空虹ちゃん、優斗のご両親に会った記憶はあるが、やはり全てが曖昧だ。
“色がない”
まさに私の中の世界はそんな感じだった。
そして、まだ、優斗の死を受け入れられてない私は、ずっと部屋に籠っていた。
「優斗…」
無意識の間に呼んでいる、愛しい名前。
ねぇ、優斗…
私、長い夢を見てるのかな。