キミがいた証



長い夢なら早く覚めてぎゅって抱き締めてよ…




何変な夢見てるんだよって…




どこにも行かないよって…





あの時割れたガラスを未だに握って、痛いはずなのに、痛みさえ感じない。




いつものようにぼんやりしていると、ドアが開いた。




「真白…!?やめろ!危ないだろ?」




そんな私をお兄ちゃんが止める。




こんな日々が続いていた。




そしてお兄ちゃんが私の手からガラスを無理矢理取る。




なかなか放さない私に苦労しながらも。




そして、私をぎゅっと抱き締めて言った。





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