キミがいた証
私は静かに頷いた。
「けど、優斗がいなかったら私…っ!私なんかいない方がよかった!出会わなかったらよかったのに!!」
ここ数日、ずっと声を出してなかった分全てが溢れ出した。
「自分を否定しないなんて、笑顔でなんて無理だよ!!」
「そんなこと言うな!!優斗はそんなこと望んでない!出会って良かったって思ってる!!」
お兄ちゃんの声が響く。
「どうしてそんなことわかるの!?わかんないじゃない!!」
「わかるよ!わかるよ…親友なんだから…わかるよ…」
涙が溢れた。
静かに、そっと。
頬を伝って―…