キミがいた証
「まだ真白が俺が優斗の家にいるって知らなかった頃さ、よく惚気聞かされた。」
そのままお兄ちゃんは静かに話続けた。
私に話しているというよりも、空に向かって話しているようだった。
「愛しすぎてどうしようって…毎日が楽しいっと…出会って良かったって。」
出会って良かった…
優斗はそう思ってくれたの…?
「自分より大切なもの、初めて見つけたって。」
優斗…
私…
私ね、優斗に出会えて良かったよ。