キミがいた証
私も空を見上げた。
空は凄く優しい色をしていた。
包み込んでくれるような、安心させてくれるような、そんな色。
「私…私ね、優斗が大好きだよ。」
お兄ちゃんが私の方を向いた。
「ちゃんと約束守るから…前に進むから…だから、見守っててね。優斗…大好きだよ。」
窓から入ってくる風が心地よかった。
そして、濡れた頬をかわかしてくれた。
「お腹空いちゃった!お兄ちゃん!ご飯食べよ!!」
そういえば、ここ数日ろくに食べてなかったし…
そう言うとお兄ちゃんは嬉しそうに、
「あぁ、食べよっか!」
と言った。