キミがいた証
過去の人。
青い空に漂う白い雲。
手を伸ばせば届きそうーー・・・
「―――か!坂中(サカナカ)!!」
―ドカッ
「ったー…」
「ったーじゃない!!授業中に自分の世界に入り込むな!!」
そう言い担任は教卓に戻った。
―キーンコーンカーンコーン…
「真白(マシロ)!」
「千夏(チナツ)…」
「あんたさっき自分の世界に入り込んで手なんかあげてたけど、大丈夫?」
「え…?!!!手なんかあげてたの?!!!うっそぉ…」