キミがいた証
「今までアルバムの存在わすれてました」
今は一人暮らしだから…
「じゃぁ、お母さんと二人暮らしなんだ?」
私は首を横に振った。
「一人暮らしです。お母さん療養の旅とか言ったきり、なかなか帰ってこなくて…」
苦笑していう私に、
「さっきから本当にごめん…」
申し訳なさそうに謝る先輩。
「だーかーらぁー!謝らないでください。大丈夫ですから。随分前からですし」
「ん…また、家来て雪羽と空虹と遊んでやって?」
「はいっ!是非!」
「真白、明日いつものところに集合!」
「はい!」
「けど、わざわざ走ってこなくてもいいからな?」
「あはは、だってあの時は本当に楽しみだったから」
それから、先輩とたくさん話をして、夕食までいただくことになった。
気が付けば、していたはずの緊張も、どこかに飛んでいた。