キミがいた証
けれど、いじめはそう簡単にはおさまらなかった。
何日目、かなぁ…
放課後、帰ろうと思って校門を出ようとしたら、引き止められた。
「………」
何も言葉がでない…
ただ、怖いだけ…
気が付けば、人通りが少ない公園に来ていた。
逃げなきゃ…
そう思っても身体は思うように動かなくて…
「あんたさぁ、いい加減優斗に近づくのやめたら!?」
「だいたいあんたなんかに優斗が惚れるわけねぇんだよ!!」
何も言えないでいたら、一人の女が近付いてきた。
「聞いてんのかよ!!!」
―ドンッ
…っ
身体に痛みがはしった―…
今、自分がどうなっているかわからない―…