キミがいた証
その人は学校で有名な2つ上の、鈴原先輩だった。
長身で、顔立ちも整っていて、綺麗な目をしている。
間近で見るのは初めてで…
勿論話たことなんかなかった。
「鈴原先輩には関係ないです…」
「俺の名前知ってるんだ?まぁ、関係なくても、そんなこと言ったら駄目だろ?」
「何でですか?」
「何でって;誰かにそう想われたら嫌っていうか寂しいし悲しいだろ?」
先輩の印象は不思議な人だった。
初めて会って、初めて話した人に人生の説教をする。
そんな人、滅多にいない。
「The only chance in my life」
「は…?」
いきなり英語ですか…?
「はい、訳せ。」