キミがいた証



もちろん、意味を理解できない。




ううん、できるわけがない。




「どういうこと…?」




ただ聞くことしかできなかった。




「なぁーんてな!」




そうお兄ちゃんが笑いながら言うから、




「もぉ!ビックリしたよ!どこかに行っちゃうのかと思った!」




そう頬を膨らましていった。




その時、お兄ちゃんが少し悲しそうな顔をしていたことに気が付かなかったんだ―…




そして、




「おやすみ、真白」




「おやすみ、お兄ちゃん」




私はゆっくりと眠りにおちていった。





だって、まさか…




ね、普通誰も思わないでしょ?




次の日の朝、目覚めたら、




隣にいたはずのお兄ちゃんがいなくなっているだなんて―…




そうとも知らずに、




私は目を覚ました。




「お兄ちゃん…?」





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