キミがいた証
「お兄ちゃん…?」
もう起きて先にリビングに行っているのかと思って、私もリビングに行った。
いつもなら待ってくれて一緒に行くのに…
けれど、そこにはお母さんしかいなくって―…
「お母さん、おはよう」
「真白、おはよう」
いつもの会話だけど、お母さんは凄く疲れているように見えた。
「ねぇ、お母さん。お兄ちゃんは?」
そう聞くと、
―ドタッ
「お母さん!?」
お母さんが倒れた。
私は慌てて救急車を呼んだ。