キミがいた証




「…お兄ちゃん?…煌輝なんかもう知らないわ…」




「お…かあさん…?」




「あの子なんてもう知らないのよ!!勝手に出ていけばいいわ!!!!」




「え…?お母さん…!?」




「もう帰って来なくていい!!!どこか好きなところに勝手に行って、どうにでもなってしまえばいいのよ!!!!!」




「お母さん!?ねぇ、お母さん…っ!!!」




それからもお母さんは狂ったように話し続けた。




「ねぇ、お母さんっ!お母さん…っ!!」




その時、看護師さんが来た。




「坂中さん!?坂中さん、どうしたんですか!?」




それから暫くして、お母さんは眠りについた。




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