キミがいた証
そして、嫌々向かった学校。
いじめの感覚に慣れてしまったのか、前より辛くない。
こんな感覚になれちゃ、だめなのに…
優斗だけには知られないように…
そしていつも通り時間が過ぎていって放課後になった。
「坂中さん、ちょっといいかしら?」
今日も声をかけられた。
けど、いつもとちがう恐怖を覚えた。
その恐怖が何かは分からないけれど、本能が反応してる―…
行っちゃだめだ。
危ない…
いつもも勿論怖い。
けど、何か違う怖さを感じたんだ―…