キミがいた証
「煌輝、どうした?」
心配そうに聞いてくる優斗の声さえ、耳に入ってこなかった。
「なんで…、なんで真白のこと…」
少し放心状態の俺から、優斗は手紙を取った。
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妹が大切なら、
今日の放課後、一丁
目の倉庫に一人で
来い。
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「…っくそ…っ!!一体いつ…!!!」
「煌輝、とりあえず落ち着け。」
「落ち着けねーよ!!!」
「今荒れても仕方がない。」
優斗が見据えたように言ってきた。
俺はそのまま授業をサボり、屋上へ行った。