キミがいた証




―バンッ



勢いを良く、如何にも荒れた感じでドアを開けた。




空は快晴。



不愉快なほど青く輝いている。



雨はもちろん嫌いだ。



晴れは寧ろ好きで、快晴だったらいつもは嬉しい。



きっと真白が『見てー!空、すっごく青くて綺麗なの!』って笑って言うから。



けど、今はとてもじゃないがそんな気持ちになれない。



言葉さえ、発するのが嫌なほどだ。




―ガチャッ




ドアが開いた方を見た。



すると、



「煌輝…。」



優斗が立っていた。




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