二重世界
亮ちゃん、私頑張ったんだよ。少しくらい誉めて欲しいな……
「お前、すげえな……」
「……え?それって……」
私の心の声が?
「ああ、背中に当たるボリュームがな、その……そういや、お前、片瀬だもんな」
ん?
それって……
胸の大きさの事……!?
こ、こいつ……!
「わ、私のコンプレックスを……!悪かったわねえ!この変態!ドスケベ!!」
「お、おい、怒り方がおかしいだろ……!」
亮ちゃん、私、あなたに気付かれないっていう自信がないよ。
あなたの前だと、ついつい私を出してしまうから。
私は自分の存在が消えたとしても、亮ちゃんに気付いて欲しいのかもしれない。そっちの方が幸せだって思ってるのかも。
藤瀬ヒロミという真実を隠せば隠すほど、あなたの存在が大きくなっていくから。
いつしかその想いが、私の存在自体よりも大きくなってしまいそうで、胸が苦しいんだ……
「お前、すげえな……」
「……え?それって……」
私の心の声が?
「ああ、背中に当たるボリュームがな、その……そういや、お前、片瀬だもんな」
ん?
それって……
胸の大きさの事……!?
こ、こいつ……!
「わ、私のコンプレックスを……!悪かったわねえ!この変態!ドスケベ!!」
「お、おい、怒り方がおかしいだろ……!」
亮ちゃん、私、あなたに気付かれないっていう自信がないよ。
あなたの前だと、ついつい私を出してしまうから。
私は自分の存在が消えたとしても、亮ちゃんに気付いて欲しいのかもしれない。そっちの方が幸せだって思ってるのかも。
藤瀬ヒロミという真実を隠せば隠すほど、あなたの存在が大きくなっていくから。
いつしかその想いが、私の存在自体よりも大きくなってしまいそうで、胸が苦しいんだ……