二重世界
「藤瀬ヒロミの2次世界は‘過去'だ。私が片瀬詩織にマインドコントロールをかけようとしたとき、おそらくあのときの片瀬詩織は、藤瀬ヒロミだったはずだ……」
夢未が語るのは、藤瀬ヒロミが夢の中でアオと出会ったあの日の事だ。
「結局、翌日に片瀬詩織は始末したが、それは意味がなかったという事か。つまり始末したときの片瀬詩織の中身は、片瀬詩織だったわけだからな」
帽子がそう言うと、聞いていた2人も頷く。
「心の声を聞けるという事は、容易に接近してはまずい。それにアオの動向も気になる」
「アオの能力は我々にとっても驚異だ。ヤツを殺せなかったのは痛い。いずれにせよ、藤瀬ヒロミとアオの抹殺は我々‘CRIS'の至上命題だ。藤瀬ヒロミの始末は私の仕事。まあ、任せろ」
サングラス、そして夢未が意見を言い、それぞれ部屋を出て行った。
夢未が語るのは、藤瀬ヒロミが夢の中でアオと出会ったあの日の事だ。
「結局、翌日に片瀬詩織は始末したが、それは意味がなかったという事か。つまり始末したときの片瀬詩織の中身は、片瀬詩織だったわけだからな」
帽子がそう言うと、聞いていた2人も頷く。
「心の声を聞けるという事は、容易に接近してはまずい。それにアオの動向も気になる」
「アオの能力は我々にとっても驚異だ。ヤツを殺せなかったのは痛い。いずれにせよ、藤瀬ヒロミとアオの抹殺は我々‘CRIS'の至上命題だ。藤瀬ヒロミの始末は私の仕事。まあ、任せろ」
サングラス、そして夢未が意見を言い、それぞれ部屋を出て行った。