二重世界
メイフは、自分の後ろにそびえたつ大きな扉を開けた。扉の先には、景色も何もない真っ白な空間が広がっている。


さらに少し先には早速枝分かれした道が見える。そしてそれぞれの道の先に、視界を閉ざす程の大きな扉。

なるほど、扉をくぐらないとその先の道は見えないというわけね。


「行ってくるわ」


私は強い決意と、大きな不安を背負って、扉の向こうへと歩き出した。

最初の分かれ道で、私はいきなり立ち止まってしまう。



なんだろう、この感覚は?



右の扉へ進むと、とても良い気がする……。

左の扉は、重苦しい感じがするわ。
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