二重世界

再会

雨に打たれてる。
私は、自分の体がずぶ濡れになっている事を感じた。


「あ、あれ？私、寝てたの？ここは……？泥？」


目が覚めると、私は森の中で横たわっていた。ここが現世なのか、冥界なのか、全くわからない。

私は半身を起き上がらせ、自分の体を見回す。


「なんでセーラー服なの？ウチの学校はブレザーなのに。やっぱりここは冥界？」


私はフラフラと立ち上がると、頭上には首をくくるような形をした縄が、木の枝に吊るされていた。


「自殺用の縄…よね……？」


ふと靴を履いていない自分に気が付く。回りに目をやると、木の下に揃って置かれたローファーがあった。


「あれ、私の靴？いつも履いてた靴じゃないわ」


私はここで、ハッと我に返った。自分の顔を、髪を触ってみる。


「髪の毛…！私かなりロングヘアーだったのに、肩までのセミロング！？それに……」


Bカップだった私の胸は、多分今はDかEくらいある……。


「藤瀬ヒロミじゃない！？」