二重世界
そして再び病室が姿を現し、亮二は詩織の姿と心電図がしっかり動いている事を確認した。
「ふう。助かったよ。あんたは……」
「君を助けたわけじゃない。僕は詩織を助けに来たんだ」
「片瀬を?あんた、こいつとどういう関係だ?」
亮二は顔には出さずとも、2人の関係が気になった。明らかに普通の人間ではないアオと、他人としてこの世に戻ってきたヒロミ。
深く関係していてもおかしくないと思った。
その考えは、亮二の嫉妬心も刺激したのだ。
「僕は詩織に命を救われた。だから僕が詩織を守る。君も‘こっち側'みたいだけど、君に詩織は守れない」
「なんだと?」
「詩織を狙ってくるのはさっきみたいなヤツらだ。君は勝てると言えるかい?」
亮二は肯定出来ずに黙り込んだ。
自分も普通ではない力を手にしている。
しかし、目覚めたばかりで使い方がわからない。
自分にどういう能力があるのか、自分でもわかっていない。
「ふう。助かったよ。あんたは……」
「君を助けたわけじゃない。僕は詩織を助けに来たんだ」
「片瀬を?あんた、こいつとどういう関係だ?」
亮二は顔には出さずとも、2人の関係が気になった。明らかに普通の人間ではないアオと、他人としてこの世に戻ってきたヒロミ。
深く関係していてもおかしくないと思った。
その考えは、亮二の嫉妬心も刺激したのだ。
「僕は詩織に命を救われた。だから僕が詩織を守る。君も‘こっち側'みたいだけど、君に詩織は守れない」
「なんだと?」
「詩織を狙ってくるのはさっきみたいなヤツらだ。君は勝てると言えるかい?」
亮二は肯定出来ずに黙り込んだ。
自分も普通ではない力を手にしている。
しかし、目覚めたばかりで使い方がわからない。
自分にどういう能力があるのか、自分でもわかっていない。