二重世界
「でも学校休んだら香織が心配するよね。バンドエイド貼ってけばいっかな」
私は鏡を見ながら、キスマークが隠れるようにバンドエイドを貼り付けた。
「どう見ても怪しいよね……。はあ。アオ、今度はいつ来てくれるかな……」
翌日、私は警戒しながら教室に入る。
「香織は……まだ来てないか」
「今日のひと揉み~!」
安心した私の後ろから、突然私の胸を鷲掴みにする香織。
「わっ!コラ、香織!」
私のささやかな抵抗も虚しく、この後は香織にされるがまま。
慣れてきた自分が怖い……。
「今日も良い1日が始まったな。おはよう、片瀬」
南くんが鼻にティッシュを詰めながら、爽やかに挨拶をしてくる。
その姿が既に爽やかじゃないんだけどね。
香織曰く、私の抵抗が南くんや他の男子生徒の興奮を煽るんだって。
でも、抵抗なく受け入れるなんて……無理。
いつもの1日の始まり。
でもひとつだけ違う事がある。
私は鏡を見ながら、キスマークが隠れるようにバンドエイドを貼り付けた。
「どう見ても怪しいよね……。はあ。アオ、今度はいつ来てくれるかな……」
翌日、私は警戒しながら教室に入る。
「香織は……まだ来てないか」
「今日のひと揉み~!」
安心した私の後ろから、突然私の胸を鷲掴みにする香織。
「わっ!コラ、香織!」
私のささやかな抵抗も虚しく、この後は香織にされるがまま。
慣れてきた自分が怖い……。
「今日も良い1日が始まったな。おはよう、片瀬」
南くんが鼻にティッシュを詰めながら、爽やかに挨拶をしてくる。
その姿が既に爽やかじゃないんだけどね。
香織曰く、私の抵抗が南くんや他の男子生徒の興奮を煽るんだって。
でも、抵抗なく受け入れるなんて……無理。
いつもの1日の始まり。
でもひとつだけ違う事がある。