二重世界
私はベッドに仰向けに寝かせられ、しばらくすると視界がはっきりしてくる。


「あ、見えてきた。声も出る。体は……、動かない!」


「片瀬、どうしたんだいきなり倒れて」


沢崎が微笑を浮かべながらわざとらしく聞いてくる。


「な、何白々しい事言ってるのよ!」


「ふふ、怒りは体によくないぞ」


沢崎はそう言うと、私の体に触れ始めた。


「さ、触らないで!」


私の声を無視して沢崎は、腕、足、お腹、肩から胸の上あたりまでをじっくりと触れて行く。


「ちょ、ちょっと!教師がこんな事していいと思ってるの!?この、変態!」


「教師か……ふふ」


沢崎は私をうつ伏せにして、最後に私のお尻をポンポンと2、3回叩いた。


「きゃっ!こ、この……」


私の体が動かない事をいいことに……、許せない!
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