二重世界
教室に入ると、ちょうど朝のホームルームが終わって皆雑談をしているところだった。
私はそろ~っと入り、真ん中の列、後ろから2番目の自分の席に着く。すると途端に、生徒の視線が私に集中した。そして一気に沸き上がる教室。
「え?な、何なの……?」
「片瀬、痴漢捕まえたんだって!?」「やるじゃん!」
私が痴漢を捕まえたのを皆知っていた。(正確には捕まえたのは私じゃないけど。。)
「お前が痴漢されたのか?」
隣に座ってる男子生徒が質問してきた。確か、南くん……だったかな?
「う、うん」
「許せねえなそいつ!で、どんな事されたんだよ!?」
「お尻を、モゾモゾと……」
「くそっ!それで!?」
「え……と、それからスカートの中に…」
「おお!それで!?」
「ストップ!!詩織、あんた何をバカ正直に話してんのよ!南の変態が興奮してるのわからないの!?」
あ……。そ、そうよね。それどころか、よく見ると他の男子生徒も興味津々で注目しているのがわかる。
私はそろ~っと入り、真ん中の列、後ろから2番目の自分の席に着く。すると途端に、生徒の視線が私に集中した。そして一気に沸き上がる教室。
「え?な、何なの……?」
「片瀬、痴漢捕まえたんだって!?」「やるじゃん!」
私が痴漢を捕まえたのを皆知っていた。(正確には捕まえたのは私じゃないけど。。)
「お前が痴漢されたのか?」
隣に座ってる男子生徒が質問してきた。確か、南くん……だったかな?
「う、うん」
「許せねえなそいつ!で、どんな事されたんだよ!?」
「お尻を、モゾモゾと……」
「くそっ!それで!?」
「え……と、それからスカートの中に…」
「おお!それで!?」
「ストップ!!詩織、あんた何をバカ正直に話してんのよ!南の変態が興奮してるのわからないの!?」
あ……。そ、そうよね。それどころか、よく見ると他の男子生徒も興味津々で注目しているのがわかる。