二重世界
「元々俺達は組織の中で暗殺を生業としている。それが更に二重世界の力を得たんだ。君が120%死ぬって意味がわかったろ?」


確かに彼の言うとおり。
元々人を殺す事に長けた人達が、さらに暗殺に適した能力を得たんだ。
私とは基が違う。


「だから復讐とか考えちゃダメだよ。ちょっと喋りすぎたかな。それじゃあね!」


「あ……!まだ色々聞きたいのに!」


彼は私に背を向け、右手を挙げた。しかし飛び立たず、クルッと振り向く。


「ちなみに、君は何の世界を持っているんだい?」


「私は……‘過去'だと思う」


「‘過去'だって!?初めて聞いたな。……もしかして、今も君の2次世界か?」


「う~ん、そうだと思います」


まだわからない事が多いから、いまいち断定出来ないけど。
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