【短編】偽りの幸福☆
翌日、約束通り、



彼はリサのアパートへ来てくれた。



リサが「昨夜は仕事で遅くなって・・・」と謝ると、



彼は微笑んでリサの肩に手を置き、



元気を出せというように、ぽんぽんと叩いてくれた。




「うん、折角の休みだし、今日はどこかに出かける?」



リサは嬉しそうに、彼に抱きついて尋ねた。



彼は無言で、リサを抱き締めた。




「ちゃんと言葉で言わないと、わかんないよ?」




彼はもともと無口な人で、リサはそんなところも好きだった。




今日はこのまま2人で、




部屋にいるのもいいかもしれないとリサは思った。




その時、玄関の呼び鈴が鳴った。


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