絶望の淵

立場逆転

私は、栄浜中学で、女子バドミントン部に所属した。
それから一週間程は何事もなく過ぎた。
しかし、ある雨の日に、状況は一変した。
私が話しかけるたび、極端な無視ではない、微妙に話しを冷たくあしらうと言う際どい嫌がらせが始まった。私を極端に無視すれば、教師に告げ口をされるかと思ったのかも知れない。
それは、まさに際どい、いじめとは呼ぶか呼ばないかの嫌がらせで、徐々にエスカレートして行った。
今までは、恐怖で人を従えてきた私にとってそれは、恐怖ではないものの、まさに立場逆転と呼ぶべきものだった。
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