闇に映えるは儚き桜
ビックリした。
でも頭を撫でるその手はすごく優しくて、心地よかった。
2人とも口は開かない
私はいつものように桜のしたで時間を潰してるだけ。
1つだけ違うのは、隣に温もりがあること。
「あ、時間だ。」
君は立ち上がる
「え?」
思わず顔をあげる
「明日また来るよ。」
「私も、来るから。」
君は微笑む
私もつられて微笑む
「じゃあね、漆歌ちゃん」
「また明日。麗樹くん」
また明日。
歌を歌って待ってよう。
初めて逢ったのは
闇に映える桜の下だった