次の春になれば…
「あれ?気づいてなかったの?意外と自分の事だけ鈍感なんだ?」
首を横に傾けながらも見られれば、
先ほどの燃えてた物が顔に来たのかと思うくらい熱くなる。
「そっそんなの知らないよ!」
私は急に中島君と居るのが恥ずかしくなった。
顔を背けるが熱さは引かない。
段々に顔から身体に熱さが伝染していくようだ。
行き場の無い恥ずかしさから、私は鞄を持って、歩き出す。
でも、それも2・3歩で終了。
中島君が後ろから私の腕を掴んだから。