次の春になれば…
ゆらゆら…
朝は苦手…
気持ちが乗らないから。
学校へ近づくにつれ、皆の元気な声が頭に響く。
教室の中は元気な声で賑わっていた。
朝から元気な皆が羨ましい。
あんなに元気になれたら、どれだけ楽しいんだろう?
低血圧な自分が嫌……
でもね……
「おはよ~」
森田君の声を聞くと、気持ちが高まるの。
彼が教室に入った瞬間、
見てなくても私の集中は彼に向く。
「川野、おはよう」
それが合図。
「おはよう!」
私は元気に返すんだ。