最後のおくりもの


初めて誰かの笑顔が見たいと思った。

そばにいたいと思った。


――少しでもこの人に近づきたいと思った。






『一樹』という人は初め見た時は泣いていて、でもいきなり笑ったかと思ったら空を見ながら語り始めて悲しそうに笑ったり、よくわからない人だったけど、綺麗な―――そう穢れを知らないような綺麗な青い瞳をした、そんな人だった。





これが一樹と私の初めての出逢いだった。
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