風相新東
Dai 1章 風
桜の木の下。
俺の彼女...翼と手を繋いでる
「斗紀...付き合って一年が経ったね。」
「うん。スッゲー早く感じる。」
翼....俺、お前の事 ほんと好きだった
好きすぎて たまに狂っちまう時もあったよ
そんだけ愛していたつもりだった。
「そろそろ学校にいこっか~。」
「後ろちゃんと掴まれよ。」
「うんっ。」
高校1年生の春からずーっと
俺らの登校は二人乗り
翼と登校できることが 俺の幸せ。
もちろん翼もだよな?
「とうちゃーく!!」
ちゃりを置いて翼のとなりに行くと
いつものように 俺の髪の毛をクシャクシャにして
笑って言う。
「今日も、ご苦労様。」