先生のバイク ~side先生~
高校2年生の頃。
俺は、告られるたんびに、女と付き合っていた。
たらしとか、いろいろ言われることもあったが、気にしなかった。
そのとき、俺は病んでいた。
親とか、いろいろな事に。
疲れた。
寒い。寒い。
駅のベンチで、ぐったり倒れていた。
その時、
「あのっ!!」
・・・あぁ、こんなに疲れているのに、また逆ナンかよ。
めんどくせーな・・・。
顔をあげる。
その女と目があう。
特別、美人なわけではない。
特別、スタイルがいいわけではない。
逆ナンするようなタイプではなかった。
どちらかと言えば、清楚で大人しい、引っ込みじあんなタイプだ。