先生のバイク ~side先生~
「や、山本さん??」

「あっ、なんでもないよ!!」

俺があまりにも見すぎたため、困惑していた。


「コーヒーと、ミルクティーです。」

店員が、沖野さんにミルクティーを渡した。


「あっ!!!忘れてた!!!」

「えっ???」

俺は、かばんから探す。

あった!!

「ありがと!!
  
 マフラーと、コート!!」

「あ、あぁ・・・。」

「それと・・・、」

「???」

「はい、切符代。」

「そんな!!切符代ぐらい・・・。」

「だ~めっ!!
 女の子におごられるなんて、男失格なの!!だから!!!」

「・・・わかりました。

 あの、ありがとうございます。」

「ん??」

俺は、コーヒーを飲み終えた。

沖野さんも、すでに飲み終えていた。

「あのっ、今日は本当に、ありがとうございました。」

沖野さんが、顔を真っ赤にしながら言う。




ははっ、かわいいなぁ・・・。



< 32 / 92 >

この作品をシェア

pagetop