先生のバイク ~side先生~
「お兄ちゃんっっっ!!」
夢子が泣きながら、俺に抱きついてきた。
「お母さんがっ!!
手紙と、お金・・・」
「うん・・・。」
なんとなく、こんな日が来ることが分かっていた。
不倫をしている父親。
帰ってこないし、毎月数万しか振り込んでこない。
嫌になるだろう・・・。
お金は、だいたい30万ぐらいあった。
夢子は、怖くて封筒をあけれなかったらしい。
おそるおそる、封筒をあける。
手紙には、こう書かれてあった。