先生のバイク ~side先生~
「・・・っつ、うわぁぁぁぁぁ!!!!!」

俺は、大声で泣いた。


泣いて泣いて、泣きまくった。




ゆきねの言葉、聞きたかった。








不安だった。

ゆきねは、俺のこと、好きじゃないんじゃないかって。


名字で呼び合ってるし、ゆきねの口から、「好き」って聞いたことなかった。



前、冗談で、

「沖野さ~んっ、俺のこと、好き・・・??」
って聞いたことある。

沖野さんは、答えてくれなかった。






だから、すごい不安だった。



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