先生のバイク ~side先生~
まじで驚いた・・・。

「そんなこと?」

「だって・・・、先生が変なこと聞くせいで、帰るの遅くなっちゃったんだよ!」


俺は、ぽかーんとしていた。

そんなことでいいのか??





「ははっ、そんなことかぁ~!」

「??」

中村は、よく分かってないようだ。



「中村のことだから、なんか高いもん買えって言うかと思った!
 そうだよな・・・、こんな暗い道、怖いよな。送ってやるよ。」

「本当??」

「おうっ!お詫びだし、安いもんよっ!!」

「もう1つお願いしていい??」

「ん??」

めずらしい・・・。
中村は、こういうお願いごと、言いたくても、言えないタイプだ。




「バイク・・・の、後ろ・・・のりたいです・・・。」

「・・・」


・・・??

まじ・・・?

バイクの後ろに人を乗せるのって、まだゆきねしか乗せてないんだぞ・・・?

ゆきねが居なくなってから、誰も乗せてないんだ・・・。



ゆきねの特等席を、渡してもいいのだろうか・・・?
< 73 / 92 >

この作品をシェア

pagetop