先生のバイク ~side先生~

でも、今日で終わり・・・、だと思っていた。


しかし、塾長の一言で変わった。



「山本、お前あのクラスの担任にならにか??

 ・・・嫌ならいいけど・・・。」

「・・・。」


悩んだ。



ここで断れば、俺はこんなふうに、おかしくならない・・・。


でも、もしかしたら、もう会えないかもしれない。

それに、塾講としても、中村はこれから伸びそうな生徒だ。


安藤みたいな、新米にまかせたくない。



「はい。喜んでやります!!」






こうして俺は、中村たちの担任になった。

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