先生のバイク ~side先生~
告白
「せっ、先生・・・。」
中村の声が、震えていた。
「お前、今すぐドア開けろ。」
「えっ??」
「早く!!!」
「あっ、はい!!」
足音が聞こえる。
(ガチャッ・・・)
「よぉ・・・。」
「せっ、先生・・・。」
「とりあえず中、入んぞっ。」
「へっ??」
「あっ、これ。菓子。」
「あっ、ありがとうございます。
じゃなくて!!!
なんで先生がここに??」
「・・・勉強・・・かな??」
本当だよ。
・・・半分、嘘だけど。
「中村・・・?」
「はい・・・?」
「昨日の分と先週の分、やんぞ。」
「・・・はい。」
(ガチャッ・・・)
中村が、ドアを閉めた。