先生のバイク ~side先生~
「中村・・・、俺とお前が付き合っちゃいけない理由、知ってるよな。」
「はい。
先生と、生徒だから・・・?」
「そう。
先生と生徒は、こういう関係になっちゃいけないんだ。」
「はい・・・。」
「・・・だから・・・」
やばい。緊張する。
これを言ったら、前みたいな関係には戻れない・・・。
でも、中村は言ってくれた。
今度は、俺の番だ。
「待っててくれるか?」
「えっ??」
人生で、2度目の告白。
「中村みたいなヤツに、告白されて嫌なヤツなんて、いないと思う。
・・・だから・・。」
「???」
中村・・・意味がわかってない??
アホ!!
「んもぉ~!!めんどい!!!!!」
「!??」
俺は、中村を抱きしめた。
恥ずかしかったから、顔を隠して。
「だから、
俺は、お前に告白されてうれしかった!!」
「!!!」
「でも、先生と生徒は、こういう関係になっちゃいけないから、お前が卒塾するまで、
俺のことを好きでいてくれ!!」
「先生・・・!!!」
言った!
言った!!
中村の目から、また涙がこぼれてた。